ムーンアイズ ワイルドマン石井 ミニカー Pinstriping MOONEYES WILDMAN石井特集 ピンストライプ マックブラシ
MOONEYES
-ミニカーコレクターWildmanの29年-
ピンストライプ
ピンストライピング
 
さて大好評を頂いた?Wildmanの連載も今回で最後になりますので覚悟してお付き合い下さい。
前回お話した、ビンテージの絶版ミニカー専門店である横浜のサンセットのUさんにより完全に旧いミニカーの世界に引きずり込まれたWildmanは絶版ミニカー探しに没頭します。

サンセットのような専門店に行けば何十年も前のミニカーがプライスを付けて売っていてお年玉などでお金がある時はプレミア付きの値段で珍しいモデルが入手出来ました。

しかしそんなにお金が続くわけも無く、あとはどこかに眠っている旧いミニカーを自力で探すしかありませんでした。70年代から80年代初頭はまだまだ60年代の絶版ミニカーがオモチャ屋などに残っている時代でした。行動範囲はどんどん広がり、小学生の頃でも横浜から東京に遠征したり、家族旅行で地方へ行った時なども片っ端からオモチャ屋を覗き、店の奥まで探す宝探しが続きました。文房具屋やお祭りのテキヤまで考えられる所は回るだけ回りました。そうするとその頃はひょんな所で絶版ミニカーが発見出来てそんな時は天にも上る気持ちでした。

確率で言うと文房具屋では旧いトミカ(ホンコントミカも平気で出てきた!)がよく発掘され、地方のお土産屋などでも結構見つけました。
当然当時の定価かそれ以下なので、今や数万円のプレミアの付くモデルもそういった形で探せた良い時代でした。
(高校生の頃、アルバイトをするようになると、その収入の全てをミニカーに突っ込んだ事もありました)しかし80年代も半ばを過ぎるとさすがにそこまで旧い物は、なかなかそういった形では出てこなくなりました。

するとタイミングを合わせるようにサンセットのUさんが日本初のビンテージトーイのスワップミートを開催されるようになり、初期の頃は専門店の出店は少なく、素人のコレクターの出店が中心だったので専門店の相場のプレミアよりもかなり安い値段で売られていてまさに宝の山状態でした。

さらに車雑誌の個人売買欄もくまなく見て探すようになり、雑誌の売買欄でも結構珍しい物が入手出来ました。
ここ数年はネットオークションが普及してしまい、これまでとは違う流れで旧いミニカーが流通するようになり、探し方も変わってきてしまい昔のような面白みは無くなってきています。

ネットオークションのおかげで流通量は増えましたが、反面エセマニア?が増えてしまい投機目的の人により相場が上がってしまう状況にもなり、昔からのマニアにとってはやりにくい時代です。
長々と書いてしまいましたが(本当に長すぎる)こうしてありとあらゆる方法で29年間旧いミニカーを集めまくってきましたが、この病気も治りそうに無く自然治癒は難しそうでカミさんや友人からは世捨て人と言われるようになりました。

キリがないのは分かっていますが、最近は自分が普通で周りがおかしいと思うようになり気が楽になっています(なぜみんながミニカーを集めないのか不思議と思えるようになってきたぜ)
今後どこかのオモチャ屋でケースを覗いているWildmanを見かけたら気軽に声を掛けて下さい。(そんな人はいないか...)

それでは最後に少しWildmanのアメリカ車を中心としたコレクションを紹介しますのでお付き合い下さい。

絶版ミニカーは永遠です、有難うございました。  


マテル社 / '70s フォード マスタング ボス302
 


マッチボックス社 / フォード GT40

2種類のマテルの'70年式マスタング ボス302です。
大きいサイズはWildmanの大好きなミニカーでマテルがイタリアの メーベトーイというメーカーを吸収し製作させた1/43スケールのモデルです。
全体の形は今ひとつのプロポ−ションですが、イタリア人の解釈でマッスルカーのミニカーをつくるとこうなるといった感じで 迫力満点です。
フルアクションでボスエンジンが表現され、室内を見ると何と実車が標準装備していたHurstのシフターが付いているというこだわりです。現代のミニカーなら当たり前ですが30年以上前にこのミニカーを製作した人の熱意が伝わってきます。
小さいモデルはマテルのシズラーというシリーズで電池を充電させモーター走行出来るというモデルで、大きさを考えると凄いです。 (Hot Wheelsと同じサイズ) プロポ−ションは抜群で大きいサイズのものよりも実車に忠実です。
マッチボックスのフォードGT40,3種のバリエーションです。 小さいスケールにもかかわらず、リアウィンドウからフォード289 エンジンが搭載されているのが見えます。
真ん中の黄色のモデルがダントツで珍しい色でホイールも初期タイプのコレクターズアイテムです。
右の白がレギュラーカラーで数が多く、赤メタのモデルは結構数が少なくこれも貴重です。


ディンキートーイ社 / ビュイック

メルクリン社 / ビュイック

プラメタ / ビュイック
ビュイックのモデル3種です。全て1950年代に製作されたミニカー ですでに製造後50年が経過しています!どれもビュイック独特の重厚さが出ています。

ブルーのモデルがフランスのディンキートーイの物で'52年式くらいの ロードマスターでナイアガラの滝を思わせる派手なフロントグリルを見事に再現しているディンキーの傑作です。

茶色の2ドアーセダネットは西ドイツの鉄道模型で有名なメルクリン製 です。
'49年くらいの年式だと思われフロントフェンダーの3ポートホールもきちんと表現しています。何より2ドアーのモデル化が嬉しいですね。入手にはてこずらされ、20年以上探しました。

真紅の物は'46〜'47のモデル化で一番古く、何とアメリカ軍占領下のドイツで製作された物です。
プラメタというメーカーで前に立っているポリスのデザインの人形がゼンマイのカギになっていて、これでゼンマイを回し走行出来るアクション付きです。しかし物凄い重量でまともに走りません。


ディンキー社 / キャディラック

マーキュリー社 / キャディラック

ソリド社 / キャディラック
キャディラックのモデル3種です。これらも全て1950年代に作られた貴重なミニカーたちです。
イエローのコンバーチブルはイギリスディンキーの製品で'53年式のモデル化だと思われます。べらぼうに車高が低く実車よりカッコイイかもしれません。イエローとピンクが有り、イエローの方が数が少ないようです。

ブラックの'55年式はエルドラドコンバーチブルでイタリアのマーキュリー社製で最高のプロポーションを持ち、Wildmanが一番好きなアメリカ車のミニカーです。迫力のフロントマスクを持ち、内装やエンブレムも全て色分けされ、50年も前のオモチャとは思えない出来です。

薄いグリーンのモデルはフランスのソリド社製で'50年式くらいのモデル化です。出来は今ひとつですが、ボリュームのあるボディーは雰囲気抜群です。
ゼンマイ式でボディー横に穴があり、そこにかぎを入れゼンマイを回すという強引な設計が昔っぽくてたまりません


ソリド社 / カイザー ヘンリーJ
 

ソリド社 / ナッシュ リムジン
珍車を紹介します。キズだらけのこのミニカーの車種がすぐに分かった人はかなりのマニアかタダの変態です。フランスのソリド社製でグリーンのキャディラックと同じメーカーのゼンマイ式モデルです。
答えはカイザーヘンリーJという車でこんなヘンテコなデザインですが立派な'50年代のアメリカ車です。
実車は何と日本で三菱がノックダウン生産していて右ハンドルもあるという変態カルトカーです(そんな事を知っている方が変態?)
次も同じくソリド社製のナッシュリムジンです。
ヘンリーJといい、このナッシュといい、何でこんなマイナーな車をモデル化したのかさっぱり分からず、ソリドというメーカーには変態さんかマニアがいたのかもしれません。



ディンキー社 / ハドソン コモドアー
 

テクノ社 / マーキュリー
今度はとってもカッチョイイモデルです。イギリスディンキーのハドソンコモドアーです。
フロントグリルのデザインからすると'48〜'49くらいの年式のモデル化でフェンダースカートが最高!窓ガラスも内装も最初から何も無いモデルですが、
抜群に実車のイメージが表現されていて、現代のミニカーではこの迫力には太刀打ち出来ないでしょう。
これも最高に出来の良いマーキュリーのミニカーですが、デンマークのテクノというメーカーのモデルです。
'49年のモデル化ですが、Wildman所有のコイツは抜群に程度が良く、50年という年月が経ったいまでもビカビカでタイムスリップして来たようです。
アンテナが上下するというアクションもあり、内装の赤色も黒いボディーにバッチリ合っています。


ディンキー社 / クライスラーエアフロー
 

ロンスター社 / エルカミーノ
これはとっておきの珍品でWildmanが所有するミニカーの中では最古のモデルです。
イギリスディンキー製のクライスラーエアフローで'34年式のモデル化ですが実車と同じ時期に作られています。
つまり70年落ち!のミニカーで第2次世界大戦以前に作られたオモチャなのです。
シャーシーも最初から無い作りでボディーにタイヤが付いているだけといった物ですが、プロポーションは正確で素朴な作りですが歴史の重みを感じます。
今度はぐっと年式が新しくなり'60年式のEl Caminoです。
イギリスのロンスターという安物ミニカーを作っていたメーカーですがプロポーションは結構良くて、El Caminoの当時物ミニカーは少ないので貴重かもしれません。
ちゃんとテールゲートが開きます。

ハブレイ社 / コルベット  右はデカール貼付け済み
このコルベットはアメリカのプラモデルで有名なハブレイ社製の小スケールモデルですが、アメリカ製のミニカーという事だけで珍しいと思います。
アメリカというのは 当時ミニカーの輸入消費国という感じで、ヨーロッパから輸入して売るというのがメインで自国で作る事まではしなかった様子で、以外に思われるかもしれませんが アメリカ製のミニカーというのは殆ど無いのです。

最後にオマケを何点かを追加します
 
 
この3輪トラックはミニカーでは無くティンプレート(いわゆるブリキ玩具です)いずれもマツダ3輪トラックのモデルで後ろの2台がバーハンドルタイプの旧い型で、前の小さなグレーの物が丸ハンドルを持つ後期型です。
いずれもバンダイ製ですがよっぽどマツダが好きだったのかスケール違いでよくも3種類作ってくれた物です。いずれも'50年代から'60年代にかけて作られました。手前の小さなグレーの物が激レアで大きい物よりもぜんぜん価値があります。
  この笑ってしまいそうな2台はバンダイ製のブリキで3輪車が三菱のレオで4輪の 豆トラックがコニーグッピーという珍車です。
マツダの3輪トラックと同年代のモデルですがとってもカワイイです。
レオの実車はとても珍しくWildmanも博物館でしか見た事が無く、グッピーの実車に至っては200ccの排気量で11psのパワーでしかもオートマチックしかなく、
2人乗りで積載量100キロというWildman好みのウルトラ変態車です。
モデルの方もちゃんとオートマチックの2ペダルが表現されています。
  トリを勤めるのはモデルペットのギフトセットです。
これの存在は知らない人も多く 尊敬するベテランコレクターも初めて見たと言っていたWildman自慢の一品です。
昭和34年(1959年)に発売された日本製ミニカー第1号のトヨペットクラウンの観音開きが入っていて他の4台もコロナ、ランドクルーザー、マスターライン、トヨエースと 全てトヨタ車の組み合わせで、偶然そうなったのか、わざと組み合わせたのか今となってはわかりません。
道交法改正以前の昔の道路標識も入っていてとても昭和を感じさせるモデルです。
 当時こんなミニカー5台セットのオモチャは相当高価だったはずで、お金持ちの お坊ちゃま用だったと推測されます。

■Back: ミニカーコレクターWildmanの29年 >>Vol.1<< >>Vol.2<<
 
 ■Wildman Ishii ロングインタビュー
 MOONTERNET TOP
Copyright (C) 2007 MOON OF JAPAN, Inc. All rights reserved.