ワールドカップも一段落した所で、突然我が家のエアコンがお亡くなりになられ、 猛烈な湿度の中で暮らす日々が続いております・・・・ 扇風機だけではどうにもならず、冷えたペットボトルをまくら代わりに 使う変態の今日この頃であります・・・6匹の猫と1匹の犬たちも変態だ!じゃなくて大変だ!! と思ってたら意外とあいつら暑さを気にしてません・・・
で、先週からのお話の続きなのでありますが、ヨーロッパ・ツアーの 詳しいレポートは「ムーンアイズ・メールマガジンMMM」にて発表となっておりますので そちらをご覧くださいね。 え、見れない?? そうなの??じゃ今回は特別に見せてあげますからこちらをクリックして下さい。 というよりも一刻も早くMMMに登録してくださいな!!
で、ドイツの博物館なのですが、これが結構楽しくて千差万別いろんなクルマが展示されておりました。 このランボルギーニ・ミウラP400Sはホワイトレターのグッドイヤーがとっても素敵でありました。
こんな可愛いゴッゴモビルやNSUスポーツ・プリンツなんかもあって変態向けの車種選択がたまりませんな!! あんまり嬉しいので我が家の当時物ミニカーの画像も並べておきますね。
おおっ!!これは西ドイツのDKW(デーカーヴェー)ゾンデルクラッセではありませぬか!! 2ストローク好きにはこたえられないクルマです。
エンブレムに注目であります。このクルマには「3=6」不思議なエンブレムが ついているのです、3イコール6です・・・ 変態のアナタならこのエンブレムの意味が分かりますよね。このクルマは 2ストローク3気筒エンジンを 搭載しているのです、カワサキマッハIIIじゃないよ!! DKWの2ストエンジンに対する自信の表れを 示すもので、3イコール6の意味は「2ストローク3気筒は4ストローク6気筒に匹敵する性能を持つ」
というナゾナゾのような意味を表しているのです。間違えた算数ではありません。 カッコイイなDKW、こりゃマッハIIIもビックリだぜ!!
何て興奮しながら、誰も聞いてないのに一人でブツブツと説明しながら 博物館内をトボトボと歩いていると、アメリカ車コーナーにたどり着きました。
シェビーやダッジやキャデ等、日本でもアメリカでも見なれた大きなクルマたちを眺めていると、 いきなりブルーのクルマが目の前に現れました。 「こ、こ、こ、これはスゲエ、こんなのまでここにあったとは!!」とひっくり返りそうになりましたが、 気を持ち直すと力道山先生の姿が浮かんできたのです・・・・
そのブルーの車は「1957-58キャデラック・エルドラド・ブロアム」なのであります。 「な〜んだ、ただの50年代のキャデラックじゃん」といわれるアナタはダメダメです。 このブロアムはとっても特別なキャデなのです。
夢の1950年代、かのGMは「モトラマ・シリーズ」というのを展開していてワンオフのドリームカーをシェビーや ポンティアックやキャデラックやらGMの各ディビジョンごとに製作させ、編隊を組み全米各地をデモしていたのです。
これらのドリームカーはどれも時代を先行するデザインで、それを一般 ユーザーに見せて反応をリサーチし、数年後の量産車にそのデザインや メカを取り入れるという目的を持っていました。そんな中であのテール・フィンのデザインなんかが生まれました。
キャデラックがモトラマ用で1955年に製作したエキスペリメンタルカーがこの 画像のエルドラド・ブロアムなのです。
それをほぼそのままの形で限定生産して販売したのが’57-’58エルドラドブロアムです。 今回ドイツの博物館で遭遇したブルーの個体がまさにそれでした。 他のキャデラックとは別工程で生産され製造、仕上げ、検査とほぼ全ての 工程が熟練工の手によるほぼ手作りの自動車だったのです。 他のグレードではオプションとなる装備全てが最初から標準で組み込まれていました。
車輛金額は13,074ドルで、これは当時の普通のキャデラック4ドア・セダン の4,413ドルに対し3倍の金額を付けていたのでした!!いかに凄いかが分かりますよね。 生産台数も2年でたったの704台と、アメリカ車にしては異様なまでに少ない特別なクルマなのです。 低くたたずむ観音開きの4ドアHTボディは、ルーフがステンレスのヘアライン仕様になってるお洒落さんなのでした。
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