皆様お元気でしょうか? 私はとっても眠いですけど元気です!!
6月8日の緊急ブログ以降、行方不明だった、不肖Wildman今週やっと無事日本に帰還致しました。
青い飛行機に乗ってたどり着いた大草原はかつての同盟国ドイツ共和国連邦でありました。でね、何でドイツに行ったのかというとですね、今回ヨーロッパ各国でKustom Kulture関連のイベントが3週連続で開催されまして、それに日本から5名参加したのですよ。
Nash君、M&KのMakoto君、Mr,G君、Ghost君、それに私といったメンバーでドイツ、スイス、イタリアの三都物語を3週間に渡って繰り広げたのです。色々なストーリーが生まれた旅でしたが、ちっともつらくはありませんでした。しいて言えば3週間もミニカーを磨けなかったのが一番つらかったですかね・・・・
で、その三都物語は次回のムーンアイズ・メールマガジンMMMにて大発表致しますので、まだ登録してない方はお急ぎくださいませ。
でもせっかくだから少しだけ今回の旅のお話を当ブログにて発表致します。だって話したいんだもん・・・
ドイツのイベントが終わった後にですね、現地在住の日本人リアルバイカーであるMinako-sanの案内で博物館に行ったのですよ。”Museum Sinsheim”という所でしたが、飛行機、自動車、バイク、軍用車、汽車ポッポといろんな乗り物が展示されていて、とっても楽しい所でした。コンコルドもあったゼイ!!
グルグルと館内を回っているとWildmanのお眼鏡にかなうクルマが何台かあったので御紹介致します。
まずはゲテモノ・マイクロカーで「ツンダップ・ヤヌス250」であります。見たかったんだ、コレ!!! ひどいでしょ!!初めて見れました!!
イセッタやメッサーシュミットは日本でもなじみがありますが、これは冗談にも程があると言ったデザインなのです。ドイツのバイクメーカーのツンダップが1950年代にちょろっと作った自動車なのですが2ストローク250ccエンジンをミッドに積み、それを挟む形で前後背中合わせで人が座るという狂気のレイアウトなのです。つまり後ろに座った人は後ろ向きに座るので気持ちが悪くなるはず
です・・・ドアも冷蔵庫タイプが前後についています。ちなみにハンドルは前にしか付いておりません。後ろから前から@畑中葉子であります!!
で、当時物ミニカーはブリキ・モデル以外ではこのちっこい西ドイツ製プラスチック・ミニカーしかモデル化されておりません。みんな敬遠したのかな・・・・sikuというブランドの製品で50年前のオモチャなのですが、全長3cmくらいしかありません。でも、とっても良く出来ていてシンメトリーなヤヌスを十分に表現しております。本当に前後同じデザインなのです。左の1色のやつが前向きで右のツートーンのが後ろ向きです、変なの。
で、お次は又もマイクロカーの「ハインケル」であります。典型的なバブルカーでイセッタの親戚みたいなデザインですが、メッサー同様、ドイツの航空機メーカーが製造していた3輪車です。イセッタよりも丸みがキュートでこっちの方がグッド・デザイン賞かもしれません。
これの当時物ミニカーに関しては壮絶なストーリーがあるのです。ついこの前の1979年、ホームグランドである横浜元町サンセットで、見たこともない真紅のおにぎりを発見しました。レジの奥にあった棚にポツンと置かれていたそいつは、当時持っていたどの資料にも載っていなく、少年Wildmanは頭を悩ませておりました。インターネットもないので調べようがありません。「こ、こ、こんなミニカー見たことない、一体何なんだ!!」と小さな頭脳を悩ませておりましたが、店主の宇野さんが「これはね、イギリスのゼブラというメーカーのハインケルなんだよ、とっても珍しいんだ」と教えてくれました。
「ゼ、ゼブラ、なんという社名なんだ、ボールペンとは違うのか」と余計悩みましたが、そのミニカーには”Not For Sale”と紙が貼ってあるのです・・・・何とこいつは非売品ということで宇野さんのコレクションなのでした。「そうか、非売品なのか、猛烈に欲しいけど猛烈に珍しいから猛烈に高いんだろうな、変態中学生に買えるわけないな・・・」とトホホな気分になっておりました。「でも非売品なんだから、ずっと非売品のままのはずだから、いつか大人になったら交渉して売ってもらおう」と意気込み、お店を訪れる
たびにウットリとハインケルを眺めておりました、ウットリ・・・・
が、ある時お店に行くと、あの真紅のおにぎりは無くなっていたのです!!もしや宇野さんが食べてしまったのではと心配しましたが、実は少年の知らないところで大人の交渉が行われ、ゼブラのハインケルはどちら様かがお持ち帰りになっておいたのです。哀れ少年Wildmanでありました。
それ以来、幻のミニカー「ゼブラのハインケル」は私の目の前には一向に現れず四方八方手を尽くしても見つかりませんでした。元々生産台数が少なく、日本未輸入では昭和の日本で見つかる訳がありませんね。そのまま20年以上が経過し21世紀になってTV「なんでも鑑定団」に不肖Wildmanが出演し「頼むからこれ売ってくれ~!!」と叫んでもハインケルは現れませんでした。
「もういい加減にしないと一生手に入らんな、もしハインケルが入手出来たら、ミニカーコレクションなんかやめちまうぜ!!」と豪語していた3年程前のある日、インターネット上にてゼブラを発見!!力ずくにて英国より日本に持ち込むことが出来たのです。約28年ぶりに見る真紅のおにぎりは、白黒のゼブラ模様のパッケージに入って来て、見た瞬間「もう死んでもいい」と思いました、結局死にませんでしたけど・・・・・
世紀を挟んでやって来たゼブラのハインケルは死ぬまで私の手元にあると思います、まだ死にませんけど・・・ちなみにあの豪語はどこへやら、私はミニカーコレクションを未だやめていない軟弱物になり下がっております、いいんです軟弱物で。
で、話がハインケルで勝手に盛り上がり過ぎましたが、ドイツの博物館にはもう一台、変態を絶句させるクルマが展示されておりました。
ああ、力道山先生・・・そのお話は次回ということで。
[…]
最近のコメント