Event, Monologue

そこに山がある限り

そこに山がある限り

最近、会社までの通勤路を変え、一つの山を無駄に越えていくルートで通っています。もう家族すら聞いてくれないような「どうでもいい話」の極致ですみません。その山を登らなくても会社には行けますし少し遠回りになるのですが、行きも帰りもその山に向かうのが癖になってきました。何のために?ほんのちょっとした事です。数秒間だけなんですが、山頂付近からの眺望が良いんです。それだけです。僕は、千葉の「ど」がつくような田舎村で育ちました。田舎のくせに山もなければ川もない、坂もなければ寺もない地域でした。いや千葉大好きですよ。でも視界に劇的な変化が少なかったところで育ってきました。だから余計に横浜に住み始めて景色の変化が多い事に敏感に驚いたり感動したりするんだと思います。その山を通ると会社までの15分の時間で川、海、山、街を全て目にする事が出来ます。しかも山頂一帯は高級マンションなので何故か、通りにパームツリーが植えられているんですよ。朝、自宅を出る時、やる気50だったのに、そこを通るだけでやる気55くらいになるんだったらそりゃ通るでしょう。

3週間も更新しなかったくせに無駄な話題からスタートして申し訳ございません。そうです明日はラズルダズルです。そりゃぁもう楽しみです。Meeting形式とはいえ、Hot Rod & Custom の猛者が集まる1日ですからね。楽しい1日になりますね。天気も大丈夫そうです。多分僕は例年通りゲート付近でお待ちしていると思います。皆様お気をつけてお越しください。でも独特ですねラズルダズルの雰囲気は。会場:本牧山頂公園ってアナウンスしていますが、僕からすると完全にあれは舞台ですからね。ステージな訳です。例え同じカラーの同じ年式の同じ車種でもオーナーさんが違えば全く別物になるのがラズルダズル。

目をつぶって想像してみてください。遠くからエンジン音が聞こえてくるんですよ。もうそこからラズルダズルの舞台は始まっている訳です。山頂公園入り口のちょっとキツイスロープをどうかわしていくか、ここも人それぞれのラズルダズルです。そしてゲートまで来られた時の表情が「え?何かイベントやってるんですか?」的な平静を装ってたりしてたらもう相当な上級者なんじゃないかとドキドキします。そしてゲートが開くと同時に「うわぁ〜」って一目散で2段目駐車場にはいかず、仲間の方全員がゲートをくぐるまで静かに待ってみなさんお揃いで2段目の舞台に向かうを見ると関西出身でもないのに「役者やな〜」と思うわけです。

駐車場二段目の会場に何時に入るかという永遠のテーマもあります。そんな事考えている人なんかいないよ!って思うかもしれませんが、言わないだけで絶対に入場のイメージトレーニングをしている人はいるはずですよ。早めに入ってゆっくりコーヒーやパンでアメリカンな朝を楽しむか、真ん中ぐらいの時間帯で入ってこれからくる猛者達を待つか、もうキツキツで満車間近の時間帯に、真っ直ぐ前だけを向いて限りなくスローに入っていくか悩むところですね。どちらにしても入り口は一箇所なので入場の際の注目のされ方は半端ないのは間違いありません。

そういう事を考えているとやっぱりあの場所は、ラズルダズルの為の舞台に見えるのです。ちょっとだけ寒い南カリフォルニアという設定の舞台な訳です。場所が変わったらあの雰囲気は出ないと思います。もしかしたら今まで表に出てこなかったとんでもないHot Rod & Customが会場に入ってきて自然とハイタッチが始まる可能性もゼロではありません。これからもあの場所で続ける、その為にも、お越しいただける皆様は、くれぐれも周りの事をよく考えてカッコ良くご来場ください。

やっぱりあれですね。登山は苦手でも、近くのちょっとした山は好きですね。そこに行って楽しんだだけで更にやる気が10ぐらい上がりそうです。

明日は山頂公園にてお待ちしております。
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