Monologue

エア移動

最近、就寝前にとあるジャンルの動画をボーッとみる事が日課となっています。

そのジャンルが自分でも意外なんですが、フェリーと寝台特急の動画なんです。ただひたすらにフェリー内部の施設と客室の紹介、寝台特急も同じく施設と寝台個室の紹介、そしてそれぞれの内部の食事など紹介されている動画です。

え?フェリーとか、寝台特急とか好きなんですか?と聞かれたら、それが全く自覚症状はございません。いや、好きになってきたのかな。え? ひょっとして好きなのか。いや、でも寝台特急乗った事ないんですよ? なのに最近観ちゃうんですよ。不思議でなりません。

「サンライズ出雲 平屋シングルに乗ってみる」なんてタイトルの動画なんて、スタートの「サンライズ出雲ってなんですか?」というところから、全くの素人ですから動画を一時停止して調べているんですよ。本当は早く寝なきゃいけないのに。「山陰エリア・四国エリアと東京を結ぶ寝台特急列車なのかぁ…なるほどぉ」とふむふむするんです。姫路から東京行きに途中乗車したら23:33発か…とか。今、自分は完全なる別人格なんじゃないかなと思いながら調べているんです。で、今度は「平屋シングルって何用語よ?」となるわけです。

もう今までの人生で全く経験した事の無い世界なんで、鉄道を愛し何から何まで知りつくしている人達の動画は、ただただ凄いですし新鮮に感じるのです。例えば、自分の予約している寝台車から離れた車両にまずは乗り込みます的な動画があったんです。僕みたいな寝台特急一年生には全く意味がわからないわけです。でも動画の中で、淡々と最初に乗り込む車両にシャワーカードの自販機があり、売り切れる前に、まずカードを買いますとか紹介されるんです。

「やべぇ〜玄人〜ひゅぅ〜!!」といちいち感動するんです。感動していないで早く寝ろよ!!ってハナシなんですけど。各寝台のおすすめ具合とかも、車両端部だとジョイント音がどうだとか、ポイント通過時の揺れがどうとか、2階だとモーター音が小さい…などなど…深い…とてつもなく深い。やっぱりですね、どんな世界でも好きな事に夢中になっている人達が最強なんです。絶対敵わないですもん。

じゃ、フェリーはどうなのか?ってなると、これがフェリーはよく乗ってたんですよ。といっても、僕は、佐渡汽船(新潟港〜佐渡島両津港)一択です。

以前、新橋でお仕事をしていた時代があったのですが、勤めている会社に新潟支店がありました。

とはいえ、何処かのオフィスに電話が一台あるだけで、電話があれば転送されて新橋の電話がなるシステム。おそらく新潟に会社があるって事で、新潟県のお仕事を受注していたんだと思います。そんな時に新潟県佐渡島の両津市のお仕事を担当する事になり、頻繁に佐渡島に向かう時期がありました。当然、電話向こうのご担当者は、僕が新潟在住の新潟の会社の人に電話していると思っていますから、「そうだなー明日の10時に来れる?」とごく普通にご連絡が来るわけです。

「承知致しました〜」とは言うものの、そんな日は家に帰らず、夜適当な時間で仕事切り上げて、図面抱えて新幹線に飛び乗り、新潟市のコンビニで着替えの下着買って仮眠し、翌朝始発の佐渡汽船のフェリーに乗るって生活をしていました。佐渡汽船のフェリーが無かったら成り立たないんです。ジェットフォイル(海の飛行機って言われている乗り物です)という船なら新潟港から1時間ちょい、フェリーなら2時間半で佐渡島に到着、10時に打ち合わせ場所でニコニコ笑顔でいられるわけです。

ジェットフォイルという船は、荒天になると欠航になります。そうなるとフェリー1択です。始発のフェリーなんて、明らかに観光ではなく、ドキュメンタリーチックな様々な人間模様が見え隠れしています。でも頻繁に乗りすぎて、麻痺してくると全く動じる事もなくなるんです。佐渡島についた時、知らない人から「あんただけだよ、こんなに海が荒れているのに爆睡していたのは…」と声をかけてもらった時は、新潟の人に認めてもらったみたいで嬉しかったですね。

そんな思い出があったからなのか、いや絶対そうじゃないと思いますが、何故かフェリーと寝台特急動画を観ちゃうんですよ最近。

一体全体、最近の自分は何を欲しているんだろうと考えてみると、思い当たる事が一つあります。それは、コロナ禍の状況になってから早1年半。出張や、イベント出展など、時間に追われながら移動する機会が急激に減った事が原因なんじゃないかなと思っています。寝台特急の動画もフェリーの動画も、時間軸で流れていく構成になっていますし。

今後、状況が好転していくのを祈るばかりですが、こんな今の状況のおかげで全然知らなかったジャンルに興味を持つ事が出来たと思うようにします。

さぁ、9月も半ばを過ぎましたからね。

2021年になってから仕込みに仕込んでいた事も、ここから一気にオープンになっていきます。

ドキドキのワクワクで膝がガクガクしてくる季節です。
しっかりと皆様に情報をお伝えしていく所存です。

宜しくお願い申し上げます。

MOONEYES 広報 Pan スミ