ドーン、いきなりですが、完成しました〜。“週間「1/24 MOON Equipped W Type2を作る」” 遂に完了でございます(まだまだ絶賛発売中でございます。)。ド素人でも諦めなければ、なんとかなる!!
いきなりゴールから入りましたけど、この数ヶ月人との会話でたまに出てくる「そういえばプラモデルの企画って進んでるの?」と聞かれるとドキっとしていたんですよ。
いや、一歩一歩確実に進んで、新しい事があれば伝えたい気持ちは山盛りでしたが、なんせ何回も何回も同じ事を繰り返していたもんで読んでくださっている人にとっちゃ新鮮味ゼロなんです。やってはいるけど伝える事が無い…。
そんなド素人が企画スタート時に「車高を下げてぇ〜、ホイールも替えてぇ〜、ボディは忠実に〜」なんて生意気な事言ってるからドツボにはまったわけです。チョビッとだけ進んで喜び、次に進むと失敗し、とりかえしがつかなくなり、あたふたしていたら、どうしようもなくなる。もう一回、イチからやってみようと新たなキットで挑戦。よっしゃ〜巧くなってきたかもぉ〜と思っていたら失敗…もう元に戻れなくなっている…って繰り返していました。
この場面も数ヶ月前の前回のブログと同じ塗装後のボディの磨き行程に見えますよね?違うんです。これ、かれこれ3台目の磨きなんですって!!
とは言え、失敗を重ねると、「ん?次はこうすれば良いのか…」と作戦を練れるわけです。そもそも何だって失敗して覚えるタイプの人間。失敗して何が駄目だったか考えてみて、次に成功すれば良いんです。プラモデル製作にあたれる日は、もう前日の夜からひたすら考えたりして全く寝れなくなっていました。明日はプールだ!!とはしゃいでいる我が家の小学生の娘より僕の方が小学生みたいな感覚なわけです。
難易度が高いんじゃないかと異常にドキドキしていた水転写式のデカールも、大失敗して元に戻れない残骸が2台ありますからそのボディで練習しました。失敗、練習、本番で成功していけば良いんです。むちむちの太い指でも小さなデカールは貼れる!! っておまじないかければ大丈夫です。ピンセットを一切使わず指の感覚だけで全部貼りました。(あとでピンセット使えばもっと楽だったじゃんって気付いただけです。)奥に見えるのがチカラを入れて磨き過ぎてボディを割ってしまった2台目の残骸です。偉そうな事を言っていますが、余裕なんてゼロです。
最後の大きな壁となったのが、VW Type2 のウィンドー枠のクロームの表現。小さくて数が多い…。ま、窓が多すぎる!!(初めて23 window を恨みました) ここがどうしても上手くいきません。技術が追いついていかないのと、なんせ老眼に勝てません。目が…目が…ピントが合わない…。教えていただいたミラーフィニッシュというフィルムで挑戦してみても、どうも巧く貼れません。
となると塗装かとなりますが、これもマスキングだけで途方もないボリュームで逃げ出したくなってきます。
という事でここの部分は、一回作戦を練る為に中断しようとシャシー側に入ります。
どれ位車高を落として、どれ位タイヤを中に入れるか決めていきます。干渉してしまう部分を切断し、削って仮組、これを何度も繰りかえしていきます。切ったり、削ったりする作業は粉まみれになりますからこういう時は、外で作業する事にします。
プラモデルは書斎やガレージで籠ってやる事が多かったので、こういう作業は、屋外でやった方が、断然気持ち良いです。気分転換です。アウトドアプラモデル製作!! 「スミさん家の旦那さん、玄関先で汗だくで四つん這いになったり、寝っ転がったり…何してるのかしら」とご近所のご婦人達に思われたでしょうが、そんな視線はおかまいなしなのです。何がなんでも納得が出来る1台が出来れば良いんです。
車高が決まったら、汎用品で購入したクレーガータイプのホイールとプレミアムスポーツタイプのタイヤを理想のナロー具合まで詰めていきます。足回りパーツではなくて、ホイールで詰めるのか!と思われる方もいると思いますが、何が正解かもわからない僕が考えた結果がこの方法でした。ちょっとずつちょっとずつ確認しながらやるにはこちらの方が調整が簡単でした。大根おろしと同じ要領でホイールを削っていきます。良し! シャシー側はイメージ通りになってきました。
ボディ側に戻ってきました。やはりどうにもこうにも僕の技術だと窓枠のクロームの表現が上手くいきそうもありません。やれるなら一気にやりますけどここまできて3台目の失敗だけは避けたい…。やり直しをもう一回ってのはデカールも貼り終わっているので不可能です。ん〜。と色々調べてみるとガンダムのプラモデル用の塗料が素晴らしく良いと情報が出ていました。
昭和52年生まれ、ガンダムドストライク世代だと思いますが、僕は少年野球に没頭していたので、ガンダムのプラモデルを作った事も無ければ、ガンダム自体観た事がありません。とは言え、じっとしていてもしょうがないので、ガンダムのプラモデルを豊富に揃えているお店を調べて行ってみます。45歳初めてのガンプラですね。もうなんだってします。何度も言いますが、何がなんでも納得が出来る1台が出来れば良いんです。お店に到着、当然ガンダムだらけですから全く何がなんだかわかりませんのでしばらく回遊していると塗料コーナー発見!!
めちゃくちゃ真剣に選んでいる人がいたので間髪入れずに声をかけます。「どれが良いんですか?」から「何が良いんですか?」「どうしてですか?」まで聞きまくる超迷惑な45歳ルーキーです。優しい人で良かった!! 帰宅!! 挑戦!! すげぇ良い…。チョ〜良い。ガンダム有り難う!!
最後にミラー、ワイパー、ライセンスプレートなどの細かいパーツをつけ、作業中に剥がれたデカールの修正を行い完成!!!
プラモデル製作が巧い人達からしたら粗さが目立つんでしょうが、僕からしたらようやくここまで来れた〜と感無量です。あの無機質なプラスティックのパーツ達がこうなるんですから。いや〜無駄に凄い時間がかかりましたけど車高含め理想のカタチが完成しました〜!!
この企画のスタート時からmodel cars Magazine 編集長 鵜飼様より色々アドバイスを頂いていました。最終的には「楽しむのが一番」とお話されていました。そこは…そこだけは、達成出来たのかなと思います。長期戦でしたが楽しかったの一言です。僕みたいなド素人でも、なんとかなりましたので皆様も是非、御一緒に楽しんで頂けたらと思います。このモデル限定ですけど、3台分の経験がありますので、一緒に考えてお話出来ます。まだまだ絶賛発売中でございます。
1/24 Model Car MOON Equipped VW Type2 Micro Bus
最後に!! めちゃくちゃ大切で重要な事を今からお伝えします。これを伝えるが為に、今回のブログ、いきなり完成の写真載せたんですから。もう過去の製作日記の事なんかどうでも良い位重要なアドバイスです。
プラモデルが完成したら、嬉しさのあまり浮かれて周りが見えなくなっているので本当に周りに気を付けましょう。以上! これだけは強くお伝えしたい!!
今回のブログ冒頭の写真を撮影数秒後、背景の重い木製の板が手前側に倒れまして。目の前でガッシャーンって音と共に、目の前にあったはずの完成品が下敷きに。で、こうなりました。
もうしばらく何も言葉が出ませんでした。あ、絶句ってこういう事かと思いました。色々考えましたが、完成後で良かったと思う事にします、はい。また、作れば良いんです(と何回も言い聞かせました自分に)。次はもっと巧く出来る!(と思います。これは自信ある)
大事故で大破したような全損の車体を観て、「次は Chop Topもありかもしれない」と夏の青空を仰ぎました…
んなわけないですよ、涙の最終回です本当に。
絶対に忘れられない凄まじいラストでした。
次回から新しい制作物が始まります。
結局ずっとなんか作ってますけど…まぁ良いんです。
それが広報のお仕事の一つでもございます。
MOONEYES 広報 Pan スミ