ホットホイール40周年、あのクリスマスは忘れんぞ!
マテルのミニカー「ホットウィール」が今年で40周年を迎えました。「ホットウィール?なんぢゃ、そりゃ??」Wildmanにとっては誰が何と言おうと「ホットホイール」なのです。ホイールですよ、ホイール!!!
だってホットホイールが日本に入って来た、ついこの前の昭和43年当時はそう言っていましたもん・・・・よーく覚えております。これがその証拠です、当時の雑誌の広告ですぜ! ね、この通りホットホイールって言うのですよ。最初に言ったほうが正義、だから「ホットホイール」と呼ぶのです。みなさんもカッコつけてウィールなんて呼ばないで下さいね。
ついこの前の昭和44年頃、幼年Wildmanが幼稚園から帰って来てそのテレビコマーシャルに釘づけになったのです。
「ミ、ミニカーが走ってる、一体何なんだコレは???」と思ったのが日本に上陸したばかりの「世界一はやいミニカー、ホットホイール」のTVCMだったのです。オレンジのレールの上を所狭しと走りまくるその物体は、今までに見たことのないものでした。「スゲェ、こんなの初めて!」と感動しましたが、変態に脱皮する前の幼稚園児が驚くのも無理はありませんでした。
それまでミニカーというのは「走る」ものではなく、見たり触ったりドアやボンネットを開けたり、せいぜい「転がして」遊ぶものでしたが、ホットホイールはビュンビュンと走りやがったのです。これを見た瞬間に幼年Wildmanは衝撃を受けてしまい、以降ホットホイールはミニカーではなく、ホットホイールという新たな物体と認識し、現在に至る訳なのです。ミニカーコレクション歴33年の変態が言うのですから間違いありません。
トーションバーサスペンションとベアリングシステムを装備し、強烈な走りを得たこの物体は、それまでのミニカーの概念を覆し、歴史ある欧州製のミニカーたちを瞬く間に撃破してしまい空前のセールスを記録しました。欧州製ミニカーたちは売れまくるホットホイールを参考にし、それまでの精密路線をやめにして「走るミニカー」を目指してホットホイールの二番煎じのようなスタイルのミニカーを作り始めてしまったのです。
このあたりの経緯がそれまでまじめにミニカーをコレクトしていた方々には気に入らなかったようでして「ホットホイールがミニカーをダメにした」という理論が70年代にはコレクター間で定説のようになっておりました。
しかしWildmanはそんな事は気に致しません、だってホットホイールはミニカーではないのですから・・・・何度も言うようにあれはホットホイールという物体であって決してミニカーではないのです。またこの変態がわけの分からないことを言っているとお思いでしょうが、40年近く唱え続ているWildmanの自論でございます。ですからホットホイールコレクターの方々はミニカーを集めているというのではなく自分はホットホイールを集めているという事を認識して下さい、宜しくお願いします。
「世界一はやいミニカー、ホットホイール」が日本に輸入された1960年代後半、一台あたりの価格は\250とそれまでの一般庶民クラスのチビッコたちの定番ミニカーであった英国製マッチボックスの\150と比べると\100も高いプライスを引っさげていましたが、なんてったって世界一はやかったので、チビッコたちはホットホイールを入手する事に必死になりました。幼年Wildmanも親に1台買ってもらいましたが、テレビCMでオレンジ色のレールの上をビュンビュン走りまくるあのシチュエーションは自宅の畳の上ではどうしても再現出来ません。
「あれ欲しい、どうしても欲しい」と必死のおねだりをした究極のホットホイールは「スーパーチャージャー」という加速装置付きのサーキットコースセットだったのです。

「あれさえあればビュンビュン走るんだ!あれがなきゃ話にならん」と思い込みましたが当時の定価は何と\2,900!!!モーレツに高価なオモチャだったのです。いくら頼んでも一般庶民の家ではそんな高い物おいそれと買ってくれるわけもなく幼年Wildmanはさんざんぶーたれておりました・・・・
そして時はついこの前の昭和44年のクリスマスにタイムスリップ致します。サンタクロースに今年の貢物は「ダイヤペットの日産プレジデント」か「スーパーチャージャー」をお願いしますとお祈りし、朝を迎えました。
奇跡の瞬間はやってきたのです。枕元には巨大なリボン付きの箱がありまして「今年もヤツはやって来たか!去年はブルーバードパトカーのブリキだったが、実はノーマルの方が欲しかったんだ」と回想に耽りながら巨大ボックスを開封すると夢にまで見たオレンジ色のレールと加速装置のピットが現れたのです。「ウギャ~出た、スーパーチャージャーだ!!!!」と叫ぶ幼稚園児は感無量で涙があふれそうでした。あんまり嬉しかったので今でも持っています。
この画像のコイツがワンオーナーのスーパーチャージャーでございます。40年間ずっといっしょです。レールもあるのですが500冊くらいの本を動かさないと出てこないので今回は勘弁して下さい・・・・・
我が家にやって来たスーパーチャージャーでは遊びまくりました。「加速装置」の中ではグルングルンとスポンジ付きのローラーが回っていて、そこをクルマが通過するときにバビューンと押し出されモーレツなスピードでレールの上をホットホイールが走るのです。最初は仕組みがどうなってんのかなと思い、レールの上に顔を乗せ、バビューンと出てくるところを観察しようと思ったらバビューンとクルマが出てきて顔面直撃・・・・5分くらい泣いていた事を思い出します。このスーパーチャージャーではさんざん遊ばさせて頂きましたが、ついこの前の昭和48年頃突然動かなくなり、その時点で永久保存を決め、現在に至るわけです。
こんな高価なオモチャを買ってくれた両親に改めて感謝でございます。ご希望通リ立派な変態になってしまいました。そんなこんなでめでたく40周年のホットホイールでございますが、70年代には日本で「ミニカ」なんて冗談みたいなネーミングで売られていました。
これがその頃の広告です。ついこの前の出来事なので新しすぎて変態的にはこれらにはちっとも希少性を感じません。
そしてですね、40周年を記念して、オタク御用達?のネコ・パブリッシングよりモデル・カーズ誌の別冊としてビジュアルで振り返るホットウィール40年の歴史「ホットウィール・カルチャー」なる本が出版されました(だからウィールじゃなくってホイールだってば!!!)この中で私がホットホイールにピンストライプを描いたり、変態コレクションの紹介等をさせて頂いたりしておりますので、興味ある変態の方々は本屋さんに直行して下さい。

結論、ミニカーではないミニカーのような物体、それがホットホイールなのです。40周年おめでとうございます。(だからホットウィールではありませんって!)