究極の贅沢、それは "Moon Shoes" です
久々にバイクでない話を書こうと思ったら、あまりにも書きたい事が多すぎて困ってしまった今週のWildmanであります。ということで今回はオリジナルスニーカーのお話を致しますが、コイツは世界に2足しかない超贅沢なスニーカーなのです。
思い起こせば数年前、手持ちのビンテージスニーカーたちが次々と壊れて行くことに腹を立て、本気でナイキに文句を言ってやろうと思いましたが、20数年前のスニーカーがまともに機能するはずもなく、逆にナイキに訴えられたら困るので文句を言うのはやめておきました。
ジョギングブームのころ('80年代くらいまで)はスニーカーショップなどで、ソールの張替や簡単なリペアはやってくれたものでした。しかしそんな奇特なお店はもはやなく、所有している古靴たちは履けば履くほど壊れたり劣化して、哀れな姿になって行くのでした。「困ったな、自分でボンドで直すのも限界があるしこのままでは全部解体車輌のようになってしまうぞ、部品取りとして取っておくしかないのか?」と悩んでいたところ、インターネットでへんてこなお店を発見しました。BOOMERというこのお店は古スニーカーのリペアを専門にやっているとの事で「今どきこんな変態相手の職人さんがいたのか!」と驚き、恐る恐るメールを送って変態なりの問い合わせをしてみました。すると変態相手にとっても丁寧なお返事を頂き、壊れた古靴を送ってくれればリペアしてくれるとの事「きっと変態がやっているお店に違いない、変態に悪い人はいない」と考えるWildmanは早速このBOOMERさんにボロ靴を送ってみました(送り先は何と九州は長崎でした、変態は日本中に生息しています))
待つこと数週間、リペアされた我がナイキが九州より無事帰還となりました。箱を開けてビックリ仰天のWildman!!スポンジが劣化しボロボロだったシュータン(ベロ)はふかふかになっていて、硬化していたミッドソールも張りかえられ、新品のはき心地が甦り、あっけにとられてしまいました。さらにサービスでほつれていた糸も縫い直してくれ、20数年落ちのボロ靴は新車のようにレストアされて手元に帰ってまいりました。しかもリペアする際にスポンジの厚さ(アメリカ製ナイキと日本製ではスポンジの厚みも違う)まで聞いて来てまさに変態職人のプライドを感じました。これで旧車同様スニーカーもレストアできるなと思いました。「す、凄い、凄すぎる、こんな職人さんが今どきいたなんて!!これは完全に変態だ、いや芸術だ!!」と感動のWildmanでした。その後もすっかりBOOMERさんの技術のとりこになってしまい、我がボロナイキたちは次々と九州のレストア工場にせっせと送られて行き、レストア済みとなって生まれ変わり、横浜に戻って来ました。
画像の赤いスニーカーは1976年製造のナイキモントレーというモデルです、31年落ちです。アウトソールを張り替えてもらい新品同様になりました。もったいなくて履けません。(以前ブログで紹介した「ああ、憧れのMade in USAナイキバミューダ」というスニーカーもBOOMERさんでのレストアです)そんなこんなでなかなか会うことは出来ないけれど常識人には理解出来ない古靴のやり取りですっかり意気投合した?BOOMERのBOOさんはもともとクルマの世界にいた方でした。40系のクラウンセダンを所有されてる一見普通のマニアです。しかし好きが高じて変態になってしまいました。が、その技術は圧倒的でビンテージスニーカーマニア(変態)の救世主でした(と、勝手に思っております)
ただ、手作業でPinstripeと同じく量産が出来ない仕事なので、それはそれは苦労されたと思います。しかし変態はそんな事でくじけません、苦労ついでに今度は「一からスニーカーを作ります」という暴挙に出たのです!!最初は「いったい何を言っているのだろう??」と思いましたがBOOさんは本気でした。量産スニーカーを流用して部分的に変えるというのではなく、ホントーにデザインをして型から起こし、全てを手作りにより1足のスニーカーを作るというのです。Hot Rodderのような人です。しかもそんなお話を聞いていたのがちょうどMooneyesが創立20周年を迎える直前でした。Wildmanの心の中でムラムラと考えが浮かんで来ました。「そうだ、20周年記念にMoonのオリジナルデザインのスニーカーを作ってもらい、Bossにプレゼントしよう、本当はBossも隠れスニーカーマニアかもしれない!!きっと喜ぶぞ」と考え、その思いをBOOMERさんに伝えました。するとBOOさんはこちらの意向を理解してくれ、快く変態の希望を受け入れてくれました。しかもストライプのデザインをWildmanに任せてくれたのです。さらに恐縮してしまうことに、Bossモデルと一緒にWildmanモデルも作ってくれるというのです!変態は半狂乱になりこの嬉しいプロジェクトを心待ちにしました。
そして20周年記念日の数日前、世界に2足しかない超贅沢スニーカー、その名も "Moon Shoes" が完成致しました。
どーです、素晴らしいでしょう!!'70年代スニーカー風のフォルムにMoonのグラフィックス、そして極め付けはシュータンにプリントされたWildmanの似顔絵?です。
まさに究極のワンオフ モデルです。もちろんBossモデルにはBossの似顔絵がプリントされています(Mooneyes Express参照)イエローレザーの質感も素晴らしく、まさに一生物のシューズとなりました。しかも万が一の場合にはリペアもして頂けるので完全補償のスーパーシューズです!!あまりにありがたくてしばらく履けませんでしたが、昨年のHot Rod Custom Showに初出撃し会場の皆様の目を楽しませました。2007年現在、重要なイベント時のみ履いております。目撃された方は大変ラッキーです。履いてるWildmanはもっとラッキーです。
それにしてもこんな変態、じゃなくて職人さんがいたとは本当に驚きました。謎の職人BOOMERさんの技術は最高です。もっとBOOMERさんを知りたい方は自分で探してください。変態は何事も自分で探すものです。