つらかったぜ、25年前KISSがメイクを取った日
30年以上の長きに渡りKISSファンのWildmanでございますが、その間色々な事がありました。77年の初来日時、TV番組NHKヤングミュージックショーでの出会いから始まり、88年に十年ぶりの再来日コンサートにシェルビーでの乗り付け(そしてエンジン停止)97年のオリジナルメンバー再結成の時、東京ドームへの出撃、02年の嘘っぱちだったFarewell Tour(サヨナラツアー)における生涯初のアリーナ5列目の席確保、04年のスーパー雨男Wildmanによる雨中の富士スピードウェイ屋外ライブのびしょ濡れコンサート等々・・・・・・あまりにも思い出が多過ぎましてKISSだけであと300回は書かないと気がすみませんので、このブログの犠牲者は覚悟しておいて下さい。
たくさんのKISSとの思い出がありますが、その中でも未だに忘れる事が出来ない事件が四半世紀前にありました。といってもメンバーに会ったとか、レアな物を入手したとか人様に自慢できるような思い出ではありません。
1983年はKISSファンには忘れられない年なのです。そんなのオマエだけだろと言われても困りますが、本当につらかったんです、あれは・・・・デビュー以来人気街道爆進中だったKISSは70年代後半にはコンサートチケットが51日間連続ソールドアウトという記録や、出すアルバムは数百万枚も売れまくり、日本に来れば武道館の動員数でビートルズのレコードを破ったり、Wildman が未だにはまっているオモチャ関連等のグッズの売り上げが3年間だけで一億ドルを超えてしまったりと、まさに第一期黄金時代を77年から79年にかけて過ごしておりました。
しかし79年末位からは人気に陰りが見え始め80年代に入ると一気にKISS人気は下火となり82年に10th Anniversary Tourなる10周年記念のツアーを行った際には全く客は入らず、KISSなんてすでに過去の物となり、レコードもグッズも売れない状況になっていました。そしてこのツアーがメイク時代最後のツアーとなりましたが、あまりにも客が入らなかったのでコンサート会場でTシャツ等のグッズが全く売れず、数が出ていないので、結果的には皮肉ですが、今となってはこのツアーの記念グッズが最もレア度の高い入手困難なものになっています。もちろん来日もしていません。
画像はその時に売られた記念Tシャツですがもったいなくて一度も着た事がありません。このまま一生着ないかもしれませんが・・・
当時Wildmanの周りの奴らも今まで散々KISSに狂っていたくせに、「まだ、KISSなんて聴いてんの?古いよ!」とバカにして皆さんHeavy Metalなる物に移行したりして、信じられないくらいの勢いでKISS離れが進んで行きました。
そのうち音楽誌も全くKISSの事を取り上げなくなり「KISSってまだやってんの?」などと失礼な発言もたくさんありました。
こうなってくると燃えてくる変態はどんどんKISSにのめり込んでしまうのですが、ついに衝撃の事件が起こってしまったのです。
KISSといえばあのメイクで、元祖ビジュアル系としてメイクはまさにKISSの象徴でした。が、なんと次のアルバムからその象徴であるメイクを落として素顔で勝負!!という暴挙に出るというのです。そのニュースを知った時は本屋で「アワワワワ・・・」と失神しそうになりましたが、気を取り直してボルグ様のホンダリード号で傷心のうちヨロヨロと帰途に着きました。
人気が急落したKISSはカンフル剤のような形でメイクを落として「音楽性だけで一本勝負」という表向きの言い訳を言っていましたが、「急にそんなことを言われても・・・」と東洋の島国で真剣に応援していた変態は納得出来ませんでした。
人気絶頂の70年代にメイクを落として素顔を公表して入ればそれは大ニュースでしたが、いまさらそんな事をしても世間は余り反応しないのは目に見えています。「トップシークレットだったKISSメンバーの素顔、それがついに公開か、情けないのう・・・」とWildmanは一人嘆いておりました。
中学生の頃はどうしても素顔が知りたくてメイクの写真を画用紙にトレースし、それを肌色に着色して素顔のモンタージュ写真を作っていた変態行為を思い出しました。
そして運命のニューアルバム発売日、1983年9月18日にリード号でレコード屋さんに行きいつも通り特典が欲しくて、ちゃんと予約していたLICK IT UP(邦題:地獄の回想)を引き取りました(まだCDではなくレコードですよ)恐る恐るパッケージを開けるとついに素顔のKISSが現れました。「こ、これが素顔のKISSか・・・ついに見てしまった、どうしよう・・・」とミニカーとスニーカーとKISSだらけの自室にひきこもり、とても悪いことをしてしまったような錯覚に陥る初期の変態でした。
素顔のKISSには参りました。白いバックに普段着のような服を着たメンバーが4人スナップ写真のように並ぶデザインはさっぱりし過ぎで、それまでのハチャメチャなデザインの浮世離れしていたKISSのレコードジャケットに慣れていた目には物足りないものでした。
4人の素顔は予想通りでもありましたが予想とは違っていた面もありオロオロするばかりでした。「こんな事になってしまって今後俺は一体どうすればいいのだろう・・・・」と悩みましたが結局どうにもならずその後25年が経ちましたがいまだにファンを続けております、すみません・・・
しかしあの日はあまりのショックでリード号で出かけた際、一時停止を無視してしまい捕まって青キップを切られたことを思い出します。ノーメイクのKISSと青キップ、最悪の思い出です。
メイクを落としたKISSはメンバーチェンジを重ねながら活動し、音楽的にはメイク時代よりもテクニックがはるかに向上して一つのスタイルを作り上げ、10年以上に渡ってノーメイク時代が続きました。その間88年に10年振りに日本に来てくれて、変態は初めてKISS ALIVE!を経験しさらにその変態度に磨きがかかったのです。
この色紙はノーメイク時代最終期1995年に来日した時に日本のファンクラブ宛に書いたジーン・シモンズの直筆サインでございます。変態なのでなぜか手元にあります・・・
そして96年のオリジナルメンバーによる再結成に伴い、またもやメイクが復活して現在に至るのですが、もはや素顔が知れてからのメイクなので70年代のトップシークレットだったころのメイクのようなありがたみはありませんね。(といっても97年再結成来日時、初日の東京ドームでは涙しましたが・・・)
25年前メイク無しの素顔のKISSを見てしまった日の事は忘れられません。衝撃が大き過ぎて30年にわたる変態自身のKISS歴のなかでもトップクラスの事件でございました。