自然爆発するコレクションの恐怖と快感
皆様お久し振りでございます。先週は今年のお盆WeekにBonnevilleを疾走する予定のModified RoadsterのLettering作業を行う為、Mooneyes USAに3泊5日というとっても瞬間移動な出張があった為、ブログをお休みさせて頂きまして申し訳ありませんでした。
決してブログを書くのが嫌になったとかめんどくさくなったという事ではございません。書かないと体調が悪くなるのは目に見えておりますので、本当に自分でもつらいのです・・・・
おかげさまで今回の出張でModified RoadsterのLetteringは完成し、あとはChicoがBonnevilleで200マイルを達成するのを待つのみです。それにしてもこの期に及んでRoadsterを運ぶトレーラーを鉄骨からトンテンカンと作っているMooneyes USAのStaffの時間の感覚には脱帽致します。クルマを運ぶクルマが出来ていないって・・・・・・本当に間に合うのでしょうか・・・・・
そして今回の出張もドラマチックでありました。いつもいろんな事が起こりますが、今回はスタートから何やらタイミングがおかしかったのです。まず横浜からリムジンバスに乗り成田空港に向かったのですが、事故渋滞により急遽ルート変更となりまして、バスは首都高をそれてアクアラインを通過しいつもより30分くらい遅れて空港に到着したのです。わが愛機、大韓航空のカウンターにチェックインしに行きましたが、ここも人で大渋滞・・・「すみません通路側の席でお願いします」と希望を伝えると「本日エコノミークラスは満席で通路側も窓側の席も用意出来ません、5人掛けの真ん中の席になります」と罰ゲームのような仕打ちを受ける事となったのです。「ケッ、なんてことだ、9時間以上も見知らぬ誰かに挟まれてしまうのか!!!!隣もミニカー好きの変態だったらいいけど・・・・」という最悪の展開になってしまい、ふてくされたWildmanは食事をとったり本屋で立ち読みしたりしてフライト時間ギリギリまであっちこっちでふてくされておりました。
そうこうしていると何やら放送が聞こえてきます。「大韓航空001便でロスアンジェルスにご出発のイシイタカヒロ様、至急搭乗口カウンターまでお越し下さい」と小心者を焦らせる声が聞こえてきます。「ゲッ、ふてくされ過ぎて搭乗時間を間違えたか??こりゃ恥ずかしいぞ!!」無駄にふてくされていた事を反省しつつダッシュで搭乗口に向かいました。
しかしそこに着いてみるとまだ誰も飛行機に乗っていないではありませんか。「ありゃ、どーいうこと??」と思いカウンターに行って変態がただいま到着した事を告げるとおねーさんが「大変申し訳ございませんが御予約されたエコノミークラスの席が用意出来ませんでした。つきましてはビジネスクラスの席を用意致しましたのでそちらへの変更でお願いします」と神の声が聞こえたのです。
「イエイエ申し訳ないのはこちらの方でございます、有り難くビジネスクラスの席を頂戴致します、かたじけない」と御礼を言い、変態は颯爽とエコノミーのチケットでビジネスクラスに飛び乗ったのでありました。オーバーブッキングによるシート変更で変態は快適な空の旅を楽しめたのでした。ウナギのかば焼きも食べられたし、デザートもいっぱい食べて、広いシートがもったいないので寝るのをやめてずっと起きてて「うーむ、余は苦しゅうない」と快適なフライトを楽しんだのです。まさに地獄から天国への脱出でございました。
という訳ですみませんがやっと本題に入ります。
長年コレクションをしておりますと色々と悩みもあるのです(勝手に悩んでろって)私の好きな物は経年変化に非常に弱いのです。そりゃオモチャとスニーカーなんて普通使い捨てですからね・・・・・メーカーだって何十年の耐久性なんて考えて作ってないですから。50年前のミニカーを眺めて喜んだり、四半世紀以上前のスニーカーを恍惚状態で履いている方がおかしいのですから・・・・・
コレクションを保存するに当たって色々工夫はしているのですが、目が行き届かなかったり、同年代に作られた物でも丈夫なやつもあれば、すぐにヘロヘロになってしまう物もあります。
まずミニカーなのですが1枚目の画像は日本のダイヤペットというブランドが60年代に作ったメルセデス・ベンツ300SLでございます。ガルウィングではなくロードスター のモデル化ですが、実は力道山先生はガルウィングの後、ロードスターも所有されていたようです。やっぱり先生は凄いです・・・・・・
このミニカーも凄くて強烈な経年変化が待ち受けています。製造時期により素材の質が悪かったようで左のヤツは勝手にボンネットがひび割れてきて最後は破裂?致しました。右のヤツはぜんぜん平気でして40年立った現在も新品のような輝きを保っていて、永遠にひび割れなんて起こりそうもありません。
そして皆が大好きなハコスカ2000GT-Rのミニカーはやっぱりダイヤペット製なのですが、これもダイキャストの材質に問題があって、やる気のあるヤツと無いヤツの差が激しいのです。製造後38年くらい経過していますがやる気の無いヤツが左のイエローで、やる気がある方は右のシルバーになります。画像をよく見て頂ければ分かりますがイエローはボディー全体がグンニャリと歪み、ドアーは取れそうになっています。塗装もブツブツと浮き始めていて爆発してバラバラになるは時間の問題でしょう。それに対してシルバーは美しいままなのです。こうなったら経年変化を楽しむしかなく、時限爆弾を抱えているようなもので、いつ爆発するのか毎日家に帰ってから状態をチェックする事が日課になっております。ああ楽しい・・・・

そして重厚な濃紺のカラーが素敵なビンテージの雰囲気バツグンのキャデラックはフランスで作られたsolidoというブランドのミニカーですでに製造後50年以上が経過しているのですがボディーは素晴らしい状態にあります。しっかしこのブランドの当時のホワイトタイヤはとってもデリケートでして、御覧の通り勝手にバーストしてしまうのです。これも防ぐのは困難なので、現在このシリーズのミニカーはジャッキアップして保存しております。ああ楽しい・・・・
そして最後はスニーカーになりますが、コイツはアディダスの「フォレスト・ヒルズ」というモデルで70年代後半に登場したハイエンドモデルのテニスシューズなのです。なんたって30年近く前に脅威の¥22,000という詐欺まがいのプライスタグを引っさげて登場したコイツは当時のミーハーテニスプレーヤー憧れのシューズで、カンガルーレザーを使用し、アウトソールはポリウレタン、インナーソールはなんとNASAが開発した素材を使った贅沢三昧のハイテク変態スニーカーだったのです。黄色のソールにゴールドの3本ストライプなんて変態丸出しのデザインですね・・・・
もちろん当時から変態を自負していたWildmanはハム工場のアルバイトによる軍資金により、ついこの前の81年1月頃、16才と6ヶ月という分際でコイツを手に入れたのでした。昨日の事のようですが本当にバカですね・・・
数年間大事に履いて、ついこの前の80年代後半にWildman殿堂入りとなり永久保存を決めてオリジナルボックスに入れて保管していたのですが、数年後箱を開けてビックリ!御覧の通りバランバランになっておりました。当時のアディダス製高級テニスシューズは全てポリウレタンを使用していたので、経年変化により絶対にこのように爆発する仕組みになっています。やっぱり詐欺ですね・・・
右に並ぶのは21世紀になって復刻されたフォレスト・ヒルズでオリジナルに忠実な素晴らしい出来となっていました。完璧に再現してくれましたが、これも完璧に数年後爆発するのは間違いなさそうですね。ああ今から楽しみです・・・・・
という事でコレクションなんてのは完璧な保存を心掛けるだけではなく、爆発を伴う経年変化を楽しむようにならなければ一流の変態とは言えないのでしょうね、ああ楽しい!!