思い出の長尺車はハイラックス・デューリー
ついこの前の1989年の8月よりスタートしたMooneyes Signs & Pinstriping Studioですが、ついこの前のはずが気がつけばこの8月で丸19年となり、いよいよ20年目に突入となりました。これもブログを支持していただいている皆様のおかげでございます。暑い中、厚い御礼申し上げます。といっても20年なんて私の時流の感覚では2年くらい前のような感じなのでやっぱりどう考えても89年なんてついこの前の事なのです。
という事でついこの前の89年のお話を一つ・・・・・S&P Studioがスタートして2ヶ月くらいたった秋のある日、保土ヶ谷の山頂にあるPublic Spiritsの笠井サンから突然電話が掛って来ました。現在は当時サブネームだった?“Deuce Factory”というかっこ良過ぎるネームが屋号になってしまった同店ですが、やっぱり変態的には当時のPublic Spiritsのほうが変態の集まるお店っぽくていいなと感じる今日この頃でございます(笠井サンすみません・・・)
その時、今も変わらぬあの口調で「明日デューリーを持って行くからPinstripeを3日で仕上げて」とお願いされました。「急な話だけどまあいいや、ところでデューリーって何???」と一人御所山8で悩んでおりました。
次の日、御所山8で待ち構える変態の前に、物凄く変態的なクルマが持ち込まれひっくり返りそうになりました。「どうも、どうも」とやっぱり今と変わらぬ口調で笠井サンがクルマから降りてきました。「デ、デューリーってこのクルマの事なのね!!!これ本当に日本で作っちゃったの!!」と驚く変態の前で、涼しげな顔で「ここをこうやってああして作った」とやっぱり今と変わらない口調でブツブツと説明してくれました。
まだステップサイドの720あたりが「ファイヤーパターン」も誇らしげに走り回っていた80年代後半に、一般人には理解不能とも思えるこのような長尺ハイラックスを作ってしまった笠井さんには脱帽でした。アメリカからChevroletのデューリーでも買ってきてしまえば簡単なところを、あえてハイラックスで作ってしまった事実に驚くばかりでございました。「やっぱり変態だ・・・・」と思いました(褒め言葉です)
そして「雑誌の取材があるから何としても3日で仕上げて欲しい、ここをこうやってああしてこんな色で・・・・」とブツブツ説明してあっさりと保土ヶ谷の山頂に帰って行かれました。
さてこんな長~いボディーのクルマに長~いStripeを3日間で描かなければなりません。さすがにStudioをスタートして3ヶ月くらいの身では2008年現在と同じようなスピードで描けるはずもなく、3日間で仕上げるというのは罰ゲームに近いものがありました。しかしやらないわけには行かないので、3日間もくもくと御所山8で作業し、最後の日は徹夜をもって作業終了となり、ヒンヤリとした朝を迎えたことを覚えております。ついこの前のことですが・・・・そして約束の9amには笠井さんがクルマを引き取られにこられ「よく3日で出来たね」とボソッと言われました。えらい世界に入ってしまったと思いました・・・・・
その後なぜかMooneyes 元町店を経由し、撮影場所の本牧シンボルタワーに同行したのです。この画像は懐かしのMooneyes元町店前でございます。

(アロハシャツの人はもしや???後ろのクルマは高速有鉛用画像です)「車の取材撮影なんて初めてだ、興奮してきたぞ」と変態は面白がって見ていました。「へー、あーやって撮るんだ、それにしてもモデルさんは寒そうだな、きっと明日具合が悪くなるぞ、可哀そうに」といらぬ心配をしておりました。
そして取材終了後は、撮影スタッフさんやモデルさんになぜか変態もまじり、いっしょに本牧のDenny’sに行きジャンバラヤを食したした事も覚えております。
このときのモデルさんは「日本旅行キャンペーンガール」の羽田美智子さんでございましたが、この後数年のうちに女優さんになられてTVでよくお見受けしました。もちろんこの日の変態との長尺トラックの撮影なんて覚えていないでしょうが・・・・
そして11月になって発売されたのがまあ懐かしいこの雑誌でVanning & Truckin’の1989年12月号No,16 \500でございます。
表紙は長尺トラック(ハイラックス・デューリー)と美智子嬢の組み合わせ、そしてページをめくるとすぐにデューリーが現れ、「デューリー。情報に早い人ならもうその正体を知っていることだろう。」というキャプションにしびれてしまい、さらに今となっては懐かしくもあり恥ずかしくもあるスプラッシュペイントのストライプがドーンと現れます。ついこの前のデザインですが・・・・
そしてこのバニトラ誌をめくるとダンプベッドのハイラックスオーナーが紹介されているのですが四半世紀前に中型自動二輪の免許を取得した際、通っていた教習所で一緒だったI君だったのには当時驚いてしまいました。どうでもいいことですけど・・・・・
こんな感じで初めての変態による取材撮影同行は無事終了しました。19年前なので最近の話でしたがたまには頑張ってPinstripeの話もしますのでよろしくお願いします。
それにしてもこのハイラックス・デューリーは強烈なクルマでしたね。