がんばれGM、あの輝きをもう一度!
猫話も一段落しとっても満足した日々を送っている今日この頃であります。たまには真面目にクルマの話をしないといけないので今回はちゃんとクルマ話を1回でまとめさせて頂きます1回で・・・・・
アメリカのビッグ・スリー(死語)の雄、GMが大変な事になっておりますなあ・・・世界一の自動車会社として君臨し、デザイン面でも技術面でも業界を引っ張って来た巨大企業が今や瀕死の状況で、そのGMをひっくり返してしまったトヨタさえ世界的不況の波にのまれてしまい、こちらも大変な事になっています。
60年代まではトヨタなんかGMの足元にも及ばないブランドでしたが熱心にコンパクトカーの開発や新技術の導入を続けた事によって21世紀に立場が逆転してしまうとは60年代では夢にも思わなかった事でしょう。
パクリ上手なトヨタさんはいつの時代も本家本元のいいとこ取りで、マネっこしつつもそれ以上に良い商品を作ってしまうという技術には目を見張るものがありますね。
しかしハイブリッドでは独り勝ち状態で、今度はGMを含めた世界中の自動車会社がその技術を追う状況になっています。
そんな21世紀の自動車界ですが、60年代にトヨタはGMから見事な「いいとこ取り」を見せて、自社を代表するイメージの車を作り上げてしまったのです。
Wildmanも大好きなそのクルマは過去のブログでも紹介していてみんなも知ってるあの名車「トヨタ2000GT」であります。
007ボンドカーにもなり、60年代の日本車としては、世界的な知名度のあるクルマで、現在はその希少性もあいまって¥2000万以上という法外な金額で取引されているすんごいヤツです・・・・・
日本人としては誇れるクルマでありますが、やっぱり元ネタは海外からという感じでした。フレームはロータスを参考にしているのは明らかですが、その特徴的なボディ・デザインもいろんなクルマをミックスしてうまく仕上げたという物になっています。
ロングノーズ・ショートデッキのスタイルはジャガーEタイプら当時のヨーロッパ製スポーツカーが作り上げた60年代のトレンドですし、試作車の3本ワイパーや立ち気味のフロントガラスなんかはEタイプそのものに見えてしまいます。
でも全体的なデザインシルエットはヨーロッパ車ではなくアメリカはGMのコンセプトカーから来ているのです。
50年代から60年代にかけてGMが発表したコンセプトカーはどれもこれも強烈なデザインでしたが、それがその後市販車のデザインに流用され、テールフィンやカッコいいモール類の形状に生かされたのです。
60年代を迎えるにあたってアメリカにもコンパクトカーの波が来つつあり、ビートルは市民権を得ていて他のヨーロッパ製小型車もアメリカが重要なマーケットになっていました。
それらを無視できなくなった大フォードは「ファルコン」を大GMは「シボレー・コルベア」を発表して、アメリカ車にもコンパクトカーの時代がやって来ました。
ファルコンは直6エンジン&FRのオーソドックスなレイアウトでしたが、コルベアはヨーロッパ志向全開のデザインとなり空冷水平対向6気筒エンジンをリヤに積むというアメリカ車らしからぬレイアウトを採用した実に話題性のあるクルマになったのです。しかしこのレイアウトが仇となりその後コルベアはリアサスペンションに問題のある危険なクルマとして欠陥車扱いされ、はかなく消えていったのです。
さて2000GTの元ネタとなったコンセプトカーをミニカーで研究して行きましょう。やっぱり何でも実車よりミニカーですよね!!!まずはそのコンセプトカーのベースとなったコルベアからです。

左のブルーのがCorgi Toys製のコルベア4ドアセダンで、右の赤いヤツがDinky Toys製の2ドアクーペ、コルベア・モンツァになります。もちろん60年代の実車と同じ時期に製造された当時物ミニカーになります、じゃなきゃ全く意味ありませんから・・・・
コルベアのボディ・デザインは各国の自動車メーカーに刺激を与え、西ドイツのNSUや日本のプリンス・グロリアがコルベアのデザインを頂戴していて、一時は「コルベア・ルック」とも呼ばれていました。
さてGMは1962年に2ドアのコルベア・モンツァをベースとしたコンセプトカーを製作します。
空冷水平対向6気筒エンジンをミッドに積んだ超前鋭的デザインのクルマは「コルベア・モンツァGT」と名付けられ発表されました。スーパーカー登場以前にこんなデザインが出来ていたかつてのGMはホントに凄いですね。
強烈デザインのモンツァGTのミニカーは当然60年代当時ミニカーになっていますが、極めつけがデンマークのTeknoというメーカーが作った1/43スケールのモデルで、特徴的なヘッドライトの開閉までも再現している60年代を代表するアクション付きミニカーになっています。
これに同じくTekno製ミニカーのトヨタ2000GTを並べてみると、あららビックリ「同じデザインコンセプトじゃん」という事になります。

特にフロントフェンダーあたりの盛り上がりは、まんまそのままですしフロントガラスのカーブの具合や、デュアルのテールレンズ、真横から見たスタイルなんかビックリするほど似ていますね・・・・・・・
2000GTの特徴の一つであるリアサイド面のリフレクターはモンツァGTのデザインではマフラーになっているのですね。
さすが世界のトヨタ、この頃から上手くやってたなという感じです。昭和50年頃、弟にジャンク化されたモンツアGTのミニカーのフロント部にマジックで三角形のリトラクタブルを描いて2000GT化した事が思い出されますね、だって本当に2000GTになったんだもん・・・・
もう少し大きなサイズ(1/28)である日本のエーダイというブランドのミニカーで比べてもやっぱり同じようなクルマに見えてしまいます。シルバーがモンツァGTでブルーのが2000GTです。


どうです、2台はそっくりさんでしょ・・・・・これらは完全に兄弟車ですね。皆さん¥2000万もだして2000GTなんか買っている場合ではないですよ!!
ジャンクのコルベアを$1000で買ってエンジンを前後逆さに積んでミッドシップ化しFRPでボディを作って¥1270万くらいでコルベア・モンツァGTのレプリカを作りましょう、あ~カッコいいなモンツァGTってば!!!!(でも2000GTも好きですよ!!)
と言ってもやっぱり無理な話なので変態的にはミニカーで我慢致します。だって当たり前ですがミニカーの方が実車よりカッコいいので・・・・・・
コルベア・モンツァGTもトヨタ2000GTも良い時代に生まれたクルマ達ですが21世紀現在、こんな夢のあるクルマは作られないのでしょうか?GMさん頑張ってかつてのあの輝きを取り戻しましょう!!(だからモンツァGTの電気自動車を作って下さいね、絶対に買いますから)