2ストローク3気筒、Wildmanオートバイ物語Part.6
大好評の?長編ブログはついに今回で連載6回目となり、もうどうしたら良いのか分らなくなってきました。
6回で終わるのかどうかは書いてみなければ自分でも分りませんので皆様ご理解下さい。
1985年のとある日曜日、カワサキ350SSマッハIIと東京の中古車屋で衝撃的な出会いをしたWildmanでしたが、ヒゲオヤジの「値段は50万円だよ」と人をバカにしたような金額を提示されビックリ仰天のWildmanでした。
今でこそ絶版車に高額なプレミアが付き、フルレストア済みのマッハシリーズとなれば100万円以上しても全く普通の事ですが、この当時で350SSが50万というのはボッタクリに近いものがありました(しかし数年後には平気でそれ以上の金額になっていましたが・・・)
カエル君を\15万で下取ってもらっても残金は35万となり、考えていた予算を少しオーバーしていました。あたふたしているWildmanに向かってヒゲオヤジが50万円でも今後得する秘密の物を見せようといって何やらブツを持って来ました。「ほら、これだよ」と1枚の紙を渡します。みて見るとバイクの書類なんですが意味が分りません。「あの、これが何か得するんですか?」と聞いてみると「これはカワサキ250SSの書類だよ、これも付けて売るよ」とヒゲオヤジがニヤリとしながら言い放ちます。「250SSの書類??だってさこのマッハは350SSじゃん」と疑問に思いましたがハッとひらめくWildman。
「あのーもしかしてこの書類で250cc登録をしろという事ですか???」と聞いてみると「どう使おうがキミの勝手だよ、もちろん350SSの書類もあるから車検付きで納車してもOKだよ」とヒゲオヤジが言いました。
ご存知の通り日本では250cc未満の排気量のバイクは車検無しで登録出来ますが、それ以上の排気量だと当然四輪と同じように車検という恐ろしくお金の掛かるシステムが待ち受けております。「350SSが250cc登録!!だったら今後の維持費は猛烈に安くなるではないか!!」と興奮のWildmanでしたが「いや待てよ、そんな事をしたら不良のA君のお兄様が250SSのエンジンを350SSのエンジンに積み替えた以上に犯罪ではないか!!これでWildmanも遅まきながら不良の仲間入り??」と色々な事が頭の中をグルグルと駆け巡ります。
「どうしましょうこの状況、欲しいけど50万円は高すぎる、しかし秘密の書類を使えば今後の維持費はカエル君と同じ250ccクラスの安い金額で済むのか!!」とだんだん悪者になって行くWildman。「どうする、値引きは無いけどKH250を15万円で下取るから、35万円プラス250SS書類付きでどう?」とヒゲオヤジが攻撃をしてきます。
「うーむ、冷静に考えて見ればたとえ50万円というボッタクリ金額で買っても車検の無い250cc登録で乗ってしまえば、とーってもお徳な事ですね!!だって車検費用こそボッタクリではないか??」とどんどん思考が不良化して行くWildman。
さらに考えはおかしくなり「うん、これは50万円で買ってしまっても良いのかもしれない、だってさカエル君をたったの15万円で引き取られてしまうくらいなら、カエル君もそのまま残して2台体制、3気筒X2台の6本マフラーも素敵ではないか!!素晴らしい!かっこ良過ぎるぜ」と最悪の(最高の)?シナリオに向かって行ったのです。
完全に購買意欲はフルブースト状態になり「車検3回分くらいの金額が含まれていると思えば50万円なんて安いもんよ!よし買った!!頭金は5万円出そう、早くローン用紙を用意してくれたまえ!!」と気がおかしくなり、手馴れた手付きでローン用紙にサインをしていました。
もうこの頃は看板屋に勤めておりまして、KH250のローンもとっくに終わっていたので簡単に審査に通ってしまい今後20年以上た経っても止まらないクルマ&バイク借金生活の輝かしいスタートとなったわけです。
そして翌週末に納車となり、電車を3本も乗り継いでバイク屋に到着しました。カエル君の時とは違い陸送ではなく、今度は簡単に運転できるでしょうと思い自ら東京まで引き取りに来たわけです。
「ブレーキやキャブは調整してあるけどさ、KHとは感覚がちょっと違うから気をつけてな」とヒゲオヤジが簡単なレクチャーをしてくれます。「そうだよな、マッハだもんな、やっぱり速いのかな?でも同じような車体で100cc違うだけだからそんなに運転は難しくないでしょう」と考えるWildmanでした。
350SSでありながらなぜか250cc登録の横浜ナンバーが付いた我がニューマシンにまたがりキックを降ろすと1発でエンジンは目覚めました。「それでは失礼致します」と発進しようとするとヒゲオヤジが「ガソリンは半分くらいしか入ってないから入れて行きな、その先の出光なら有鉛があるから」と言いやがります。「ちぇっ、ガソリンくらい入れておいてよ、50万だぞ、50万!!ケチだなー」とブツブツ言いながら発進しました。そろりそろりと走り出すとさすがプラス100ccの余裕か、KHほど回転を上げなくてもトルク感が有りました。店からほんの100mくらい走ると出光のスタンドがあったので入り口を目指しました(当時出光は最後まで有鉛ハイオクのガソリンを扱っていた事を思い出します)スタンドに入り有鉛ハイオクの給油機の所で止まろうとすると、マッハのブレーキはカックンとなり止ろうとしません。目標より2mも先に止まってしまいました。
「ビ、ビックリした!何なんだこのブレーキは!」と驚きのWildman!!スタンドのお兄さんが「お客さん、そこ軽油だよ!」と言ってくれます。「は、恥ずかしい、バカみたいだ」と思いながらマッハを後ろに下げました。この時から止まらない借金と止まらないマッハとの生活がスタートしたのです。
さて、やっぱり話が終わりませんでしたので物語は次回に続きます・・・・連載ブログ小説は皆様の期待に応えついに7回目に突入し、次回ではやっと最終回を迎える予定ですがやっぱりどうなるかわかりません。
えーっと書類の件ですが、そんな事もあったよーな気がするだけです。なんせ20年も前のお話なので皆様あまり気になさらないで下さいませ。